きれいな肌を目指すうえで欠かせない「肌」の基礎知識

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きれいな肌を手に入れるために、日頃からスキンケアを徹底している方は多いのではないでしょうか。トラブルのないきれいな肌を目指すには、肌自体のことを知ったうえで、適切なスキンケアを行う必要があります。
ここでは、肌トラブルを防ぐために覚えておきたい、肌の基礎知識についてご紹介します。

■肌荒れのないきれいな肌の特徴は?

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日頃から口にすることが多い「肌」とは、厳密には「皮膚」のことです。通常、健康な皮膚は外部の刺激から肌を守るバリア機能や、新しい皮膚を生み出すターンオーバー機能を備えています。
バリア機能やターンオーバー機能によって、潤いのあるきれいな肌が保たれているのです。 しかし、肌が乾燥したり、血流が悪くなったりすると、バリア機能やターンオーバーが乱れてしまい、肌トラブルにつながりやすくなります。

また、ハリツヤがあることも、きれいな肌の条件のひとつです。吹き出物や湿疹、顔の赤みなどを防げていても、ハリツヤがないと年齢肌(年齢を重ねた肌のこと)を感じさせてしまいます。

■美肌を目指すうえで知っておきたい肌年齢

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きれいな肌を目指すうえでは、自身の肌年齢を意識することもポイントです。肌年齢とは、水分量や皮脂量、キメなどを踏まえて、肌がどの年齢の水準なのかを示した数値を指します。

正確な肌年齢を知るにはコスメカウンターやクリニックで診断してもらう必要がありますが、1円玉を肌に押し当てる方法でセルフチェックを行えます。

【1円玉を使った肌年齢のチェック方法】
1.1円玉を肌に乗せ、30秒ほど軽く押し当てる
2.1円玉を離したら、跡が消えるまでの時間を計る
3.跡が消えるまでにかかる時間が、15分以内なら10代、25分以内なら20代、35分以内なら30代、45分以内なら40代、それ以上かかる場合は50代が肌年齢の目安
肌年齢を大きく左右するのは、水分量や皮脂量です。そのため、乾燥を防いで潤いを保つことが、肌年齢を維持するポイントになります。

■肌トラブルに関わる「肌質」

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肌は、水分と皮脂のバランスから、大きく4つのタイプに分けられます。それぞれ異なる特徴を持つため、自分の肌がどのタイプか知っておくことも大切です。
肌質の4タイプと、それぞれの特徴をご紹介します。

・普通肌

水分と皮脂のバランスが取れている状態が「普通肌」です。季節や体調によって乾燥が進む場合はあるものの、基本的には肌トラブルを起こしにくい傾向にあります。
温度や湿度が適切で過ごしやすい室内にいれば肌がカサついたり、べたついたりしにくい、化粧ノリが安定しているといった場合は、普通肌の可能性が高いです。

・乾燥肌

水分と皮脂の量が少なく、肌の潤いが不足している状態が「乾燥肌」です。乾燥がさらに進むと、肌荒れやかゆみ、赤みなどのトラブルにつながる恐れがあります。
起床後や洗顔後に肌がつっぱったり、カサついたりする、化粧品でかぶれやすいなどの症状が見られる場合は、乾燥肌の可能性が高いです。

・脂性肌

全体的に水分や皮脂の量が多い肌が「脂性肌」です。皮脂で毛穴が詰まりやすく、ニキビができやすい状態でもあります。
おでこや鼻筋のTゾーンを中心に顔全体がべたつきやすい方や、小鼻の周囲にある毛穴が目立つ方、メイクが崩れやすい方などは、脂性肌の可能性があります。

・混合肌

おでこや鼻の皮脂量は多くべたついているものの、口元は乾燥しているなど、脂性肌と乾燥肌が合わさった状態が「混合肌」です。さっぱりした化粧品を使うと肌がつっぱり、しっとりした化粧品だとべたつきが気になるという人は、混合肌の可能性があります。

■肌トラブルの原因と具体的な症状

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肌トラブルとは、肌が乾燥していたり、かゆみがあったり、ニキビ・吹き出物などができたりしている状態のことです。潤いが足りず肌が乾燥している、ターンオーバーが乱れているといった原因で起こります。
では、肌トラブルが起こると、どのような肌になってしまうのでしょうか。

・敏感肌

敏感肌とは、肌の潤いが不足してバリア機能が低下した状態のことです。少しの刺激に対しても、ピリピリとした痛みや肌のかゆみを感じます。

主な原因は乾燥ですが、加齢や体質、肌に合わない化粧品の使用などが原因で敏感肌になることもあります。
何らかの疾患の恐れもあるため、敏感肌の症状が続く場合は皮膚科を受診しましょう。

・ビニール肌

ビニール肌とは、名前のとおりビニールが張ったようなツヤのある肌のことです。一見きれいに見えますが、肌が薄くなりキメが失われている状態で、バリア機能も低下しています。
洗顔後につっぱる感覚がある、化粧水を塗ると痛みを感じるといった場合は、ビニール肌になっている可能性があります。

・粉吹き肌

肌のカサつきや乾燥が酷く、白い粉を吹いたり、薄い皮がめくれたりしている状態が粉吹き肌です。化粧ノリが悪くなったり、かゆみを感じたりすることもあります。
乾燥やターンオーバーの乱れ、間違った洗顔方法などが、粉吹き肌になる原因です。

■美肌を目指すには何をすれば良い?

   
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肌トラブルを防ぐには、日々のスキンケアや生活習慣を見直すことが大切です。具体的に、どのような点を見直せば良いのかをご紹介します。

・スキンケアを見直す

スキンケアは、きれいな肌を保つために重要な要素です。クレンジングや洗顔、保湿の3点を見直し、正しい方法でケアすることを心がけましょう。

クレンジングは、洗顔だけでは落としきれないメイクをしっかりと落とすために重要です。クレンジングを怠ると、毛穴が詰まったり、肌トラブルにつながったりする恐れがあります。

また、クレンジング後に洗顔で汚れを落とすこともポイントです。力を込めてこすったり、熱いお湯で洗顔料を流したりすると、肌の乾燥を招いてしまうので、優しく洗うことを心がけましょう。
必要な皮脂まで落としてしまい、肌の乾燥につながるため、洗顔をたくさんする必要はありません。基本的には、朝晩の2回までに留めましょう。

洗顔後は、保湿もしっかりと行って下さい。化粧水だけでなく乳液やクリームも使って、水分と油分をしっかり補給し、バランスを整えることが重要です。

・生活習慣の改善

きれいな肌を目指すためには、体の内側からケアを行うことも重要です。1日3食栄養バランスの取れた食事を心がける、十分な睡眠時間を確保する、適度に運動するなど、生活習慣を見直してみてください。
また、紫外線対策を行い、肌にダメージを与えないこともポイントです。

スキンケアと同時に生活習慣も見直し、外と内からケアを行うことで、効率良く肌の調子を整えられます。

■自分の肌に適したスキンケアをすることが大切

肌は、紫外線やほこりなど、外的刺激から体を守るバリア機能を持った重要な場所です。体の一番外側に位置するため、見た目を左右する要素でもあります。

肌のバリア機能を正常に保ち、きれいな状態を維持するには、乾燥を防ぐことが重要です。
ただし、皮脂が多かったり、水分量が少なかったりと、肌の状態は人によって異なります。自分自身の肌の状態に応じて、適切なスキンケアを行うことを心がけてください。
ご紹介した内容を参考に、日々のスキンケアを見直して、きれいな肌を目指しましょう。