化粧品に配合される「アマモエキス」とは？ 豊かな海を育むアマモの基礎知識

アマモとは、水深が浅く日光が届く海底に生息する、イネ科の種子植物のことです。根茎の部分にほんのりと甘みを感じられることが、「アマモ（甘藻）」という名前の由来とされています。
「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ（竜宮の乙姫の元結の切り外し）」という、日本一長い和名を持つ植物としても有名です。

また、昆布やワカメ、ヒジキ、ノリといった「海藻」とは異なり、アマモは「海草」の一種です。地上で見る植物と同じく、根・茎・葉があり、それぞれの維管束（水分や栄養を運ぶ管）を持ちます。水中で花を咲かせ、種子によって繁殖を行うのが特徴です。

一方で、昆布やワカメといった海藻は、海の中に生える藻（も）のことで、胞子によって繁殖を行います。根・茎・葉も分かれてはいません。

植物の一種であるアマモは、海中で光合成を行ったり、海水や砂泥から吸収した栄養でデンプンなどの有機物を作り出したりしています。
工芸製で酸素を作る、海水や泥をきれいにするなど、酸素が必要な動物に適した環境を作る役割を果たしているのです。

その結果、アマモの表面には藻類が付着し、それを食べる微生物や甲殻類が住み着きます。
さらに、その微生物や甲殻類を食べる小型動物が集まり、小型動物を狙う魚や鳥類が集まるなど、海の植物連鎖の循環にも大きく寄与しています。

アマモがたくさん生える場所は「アマモ場」と呼ばれます。アマモ場は上述のとおり、酸素が必要な動物に適した環境なうえに、海水の流れが穏やかになるため、小動物が多く集まるのが特徴です。

また、アマモによって身を隠すことができるため、大型の魚に襲われにくくなります。餌が豊富で、大型の魚からは見つかりにくいアマモ場は、稚魚や小魚の隠れ家としても作用するのです。
生まれてから大きく成長するまでの住み家として作用することから、アマモは「海のゆりかご」と呼ばれています。

一時は環境の悪化により大きく数を減らしたアマモ場ですが、近年は各地で再生に向けて取り組みが進められています。

水質を浄化する作用を持ち、海の豊かさにも寄与するアマモから抽出した成分が「アマモエキス」です。ターンオーバーの正常化を期待して、化粧品にも多く採用されています。

ターンオーバーとは、肌の細胞が一定周期で生まれ変わる仕組みのことです。人の皮膚は、層状の構造をしています。基底層（きていそう）と呼ばれる部分で作られた新しい細胞が押し上げられ、表皮にある古い細胞が垢として剥がれ落ちるという流れが、肌のターンオーバーの原理です。
ターンオーバーが乱れると、表皮の古い皮膚が落ちなかったり、新しい皮膚ができていないのに古い皮膚がはがれ落ちてしまったりして、肌トラブルにつながる恐れがあります。

ターンオーバーの正常化以外には、皮脂の抑制効果を期待して、脂性肌向けの化粧品やヘアケア用品に使われるケースもあります。

DA CAPOのモイスチャーセラム（保湿美容液）は、成分が角質層まで浸透し、ハリとツヤのある、健やかな肌に整える美容液です。アマモエキス以外にも、保湿成分としてキトサンエキス※1 やミツイシコンブエキス配合しています。

一方で、香料や合成着色料、パラベン、エタノールなど、肌の刺激となる恐れがある成分は使用していません。肌に優しい化粧品をお探しの方は、ぜひ一度お試しください。※2

⇒モイスチャーセラム（保湿美溶液）
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※1 カルボキシメチルキトサンサクシナミド
※2 すべての方に肌トラブルが起こらないわけではありません

アマモは、光合成をして酸素を作り出す、土壌をきれいにする、小さな生き物の隠れ家になるなど、海の豊かさを保つうえで欠かせない植物の一種です。
海の恵みをたっぷりと含んだアマモから抽出されたアマモエキスには、肌を健やかに保つ効果があるとされ、化粧品にも保湿成分として配合されています。

化粧品を選ぶ際は、アマモエキスが配合されているか確認してみるのも良いでしょう。化粧品選びでお悩みの方は、自然由来のアマモエキスが配合されているアイテムを、スキンケアに活用してみてはいかがでしょうか。

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