季節の変わり目に悩む「ゆらぎ肌」。スキンケアのポイントは?

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季節の変わり目になると「肌がかゆい」「化粧品が合わなくなる」など、お肌の調子が悪くなる方は、ゆらぎ肌の可能性があります。ゆらぎ肌に悩んでいる方は、正しい方法でケアすることが大切です。
ここでは、なぜゆらぎ肌になるのか、どのようなケアを行えば良いのかについてご紹介します。

■ゆらぎ肌ってどんな状態?

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ゆらぎ肌とは、バリア機能が低下して一時的に状態が不安定になっている肌のことです。乾燥肌や脂性肌、混合肌といった肌質に関係なく、誰でもゆらぎ肌に悩まされる可能性があります。

人の肌の表面にある角層は、肌の潤いを保ったり、外部の刺激から守ったりする「バリア機能」を備えています。このバリア機能が何らかの原因で低下すると、肌が乾燥しやすくなり、少しの刺激にも反応するようになってしまうのです。
ゆらぎ肌の症状としては、以下のようなものが挙げられます。

【ゆらぎ肌の症状の例】
・普段使っている化粧品が肌に合わなくなった
・メイクのノリが悪い
・肌荒れや乾燥が気になる
・肌にかゆみを感じる
・急にニキビ(吹き出物)ができる など

■敏感肌とゆらぎ肌の違い

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肌荒れや乾燥、かゆみなど、ゆらぎ肌で起こる症状は敏感肌と呼ばれる肌でも見られるものです。
はっきりとした定義はありませんが、敏感肌とゆらぎ肌は以下のように分けることができます。

敏感肌:慢性的にバリア機能が低下していて、季節を問わず肌トラブルが発生しやすい状態
ゆらぎ肌:季節の変わり目など、一時的に肌トラブルに悩まされる

春先や秋口など、特定の時期になると肌トラブルが起こりやすいと感じる方は、敏感肌ではなくゆらぎ肌の可能性があります。

■ゆらぎ肌になる原因

ゆらぎ肌は、春先や秋口など、季節の変わり目に起こりやすいのが特徴です。なぜ、季節の変わり目になるとゆらぎ肌になりやすいのでしょうか。
ゆらぎ肌を引き起こす主な原因をご紹介します。

・花粉

花粉や黄砂といった空気中の微細な物質は、肌がゆらぐ原因のひとつです。肌のバリア機能が低下している時に花粉が付着すると、アレルギー反応によってかゆみや赤みが生じます。
春はスギやヒノキといった花粉が多く飛散するので、ゆらぎ肌が起こりやすいのです。

くしゃみや鼻水、目のかゆみといった花粉症の症状に悩まされている方は、肌トラブルにも注意しましょう。

・気温・湿度の変化

春先は、気温の変化が大きい季節です。気温差に慣れるのに時間がかかり、肌の状態が不安定になりやすい点も、ゆらぎ肌が発生する理由として挙げられます。

また、秋口は乾燥した空気によって肌のバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなることで、肌トラブルが発生します。

・紫外線

乾燥やシミ、シワといった数々の肌トラブルにつながる紫外線も、ゆらぎ肌の原因です。
紫外線と聞くと夏のイメージを受けますが、実は季節に関係なく1年中降り注いでいます。冬から春になると一気に紫外線量は増えるので、日焼け止めを塗ったり、日傘を差したりして、紫外線対策を行うことも大切です。

・ストレスや不規則な生活習慣

ストレスも、ゆらぎ肌の原因になります。特に、新年度が始まる春先は、部署の配置換えや子どもの入学、クラス替え、引っ越しなど、環境の変化が起こりやすい時期です。
生活の変化によるストレスでホルモンバランスや自律神経が乱れた結果、ゆらぎ肌になってしまうことも考えられます。

また、過労や睡眠不足、食生活の乱れなど、不規則な生活習慣もゆらぎ肌の原因になるため、注意が必要です。

■ゆらぎ肌をケアするには?

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人の肌は環境の影響を受けやすく、誰でも不安定になる可能性があります。ゆらぎ肌になった時に備えて、ケアの方法を覚えておきましょう。

・肌に刺激を与えない

ゆらぎ肌は、肌が敏感になった状況です。ちょっとした刺激が肌トラブルにつながる恐れがあるため、強い刺激を与えるのは避けましょう。

例えば、洗浄力が強い洗顔料を使ったり、熱いお湯で顔を洗ったりすると、肌に必要な皮脂まで洗い落としてしまい、バリア機能の低下や乾燥につながります。
適度な洗浄力の洗顔料を十分に泡立てて優しく洗う、ぬるま湯で洗顔するなど、肌にできるだけ刺激を与えないように注意しましょう。

洗顔後に顔を拭く際も、ごしごしとタオルでこするのではなく、押さえるように水分を拭き取るのがポイントです。

・保湿ケアを徹底する

肌のバリア機能が低下している時は、徹底した保湿ケアも欠かせません。水分や油分を適度に補うことで、乾燥や刺激から肌を守れます。
化粧水だけでケアを済ませるのではなく、乳液やクリームも使って潤いを閉じ込めることを心がけましょう。

また、ゆらぎ肌に悩む時期は、低刺激で肌に優しい化粧品を使う必要があります。普段使っている化粧品で刺激を感じる方は、低刺激で保湿力が高い美容液やジェルに切り替えるのもおすすめです。

・花粉や紫外線を防ぐ

ゆらぎ肌の原因でもご紹介したとおり、花粉は肌を刺激します。極力肌に寄せ付けないことも大切です。
外出する際は、低刺激の化粧下地やファンデーションを使って肌を覆うと、花粉が肌に直接触れるのを防ぐ効果が期待できます。

バリア機能が低下している肌は紫外線の刺激を受けやすいため、日焼け止めや日傘、帽子などで紫外線も防ぎましょう。
肌トラブルに悩みがちな方は、季節や天気を問わず、習慣として紫外線対策を行うことをおすすめします。

・ストレスをためない

ゆらぎ肌を防ぐには、日頃からしっかり睡眠を取ったり、リラックスしたりして、ストレスをためないことも大切です。
体を動かしたり、音楽を聴いたり、ゆっくり湯船につかったり、好きな方法でストレスを発散してみてはいかがでしょうか。

また、人の体は日々の食事が基になって作られます。ストレス発散と同時に、偏った食事は避け、幅広い栄養素をバランス良く摂ることを心がけましょう。

■状態に合わせたケアがゆらぎ肌対策のポイント

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人の肌は非常に敏感です。花粉や気温差、ストレスなどが原因で、一時的に肌の状態がゆらぎ、肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。
普段と同じ化粧品でも刺激を感じたり、かゆみや赤みにつながったりすることもあるため、状態に合わせて正しいスキンケアを行う必要があります。

季節の変わり目になるとゆらぎ肌に悩みがちという方は、低刺激な化粧品を使って、健康的な肌を目指しましょう。