【肌質診断】乾燥肌・脂性肌・混合肌の見分け方と肌質ごとのスキンケア方法

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遺伝や生活習慣、環境など、人の肌の状態(肌質)はさまざまな要因で変化します。正しいスキンケアを行うには、乾燥肌や混合肌といった自身の肌質の理解が欠かせません。
しかし、自身の肌質は、どのように見分ければ良いのでしょうか。
ここでは、肌質ごとの特徴や自宅でも行えるセルフ診断方法、スキンケアのポイントなどをご紹介します。日々のスキンケアに、ぜひお役立てください。

■【肌診断の前に】4つの肌質の特徴

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人の肌質は、水分や油分の量から、普通肌、乾燥肌、脂性肌、混合肌の4種類に大きく分けられます。肌診断を行う前に、それぞれの特徴を見ていきましょう。

・普通肌

水分量や皮脂の分泌量が適度に保たれていて、肌の潤いを守るバリア機能も正常に働いている状態が普通肌です。4つのタイプの中では、乾燥肌と脂性肌の中間にあたります。
テカリや脂っぽさは少なく、ニキビ、乾燥などの肌トラブルにも悩まされにくい、理想的な肌質です。

・乾燥肌

肌の水分量も皮脂の分泌量も、どちらも不足しているのが乾燥肌です。目元や口元、頬の辺りが特に乾燥しやすく、肌の突っ張り感やカサつきを感じることがあります。

乾燥肌は肌のバリア機能やターンオーバーが低下した状態のため、花粉や紫外線といった外部刺激に敏感な「敏感肌」になることも考えられます。敏感肌になると、ちょっとした刺激で皮膚に赤みやかゆみ、痛みなどを感じることもあるので、注意が必要です。

・脂性肌

皮脂の分泌量が多い肌質が脂性肌です。顔全体が脂っぽく、テカリやべたつきに悩みやすくなります。
皮脂が多いので、毛穴が目立ったり、ニキビ(吹き出物)ができやすかったりする点も特徴です。

・混合肌

水分量は少ないものの皮脂の分泌量は多いという、乾燥肌と脂性肌の特徴を併せ持った状態が混合肌です。鼻やおでこといったTゾーンはべたついており、目元や口元、頬はカサついているなど、顔の部位ごとに肌質が大きく異なります。

皮脂の量が多い場所は毛穴の開きやニキビに、乾燥しがちな場所はカサつきや赤みに悩まされやすい傾向にあります。

■自宅でできる肌質のセルフ診断

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「脂性肌だと思っていたら混合肌だった」など、自分の肌質を間違えて認識している方も少なくありません。肌質を間違えたままスキンケアを行うと、肌トラブルの原因になります。
自宅でできる肌質のセルフ診断方法をご紹介するので、自分の肌質を確認してみてください。

・寝起きの肌をチェックする

朝起きてから顔を洗う前に、顔のUゾーン(フェイスライン)がどのような状態か確認して、肌質を診断する方法です。顔の状態と肌質の目安は、以下のとおりになります。

・べたつきやカサつきがほとんどない⇒普通肌
・全体的にカサつきを感じる⇒乾燥肌
・全体的にべたつきを感じるが、カサつきはない⇒脂性肌
・べたつく部分が多く、カサつきもある⇒混合肌

・洗顔後の肌をチェックする

洗顔後、スキンケアを行わずに10分程度放置してから肌質を診断する方法です。以下の手順で、肌質をチェックしてみてください。

【診断方法】
1.洗顔後、タオルで水を拭き取る
2.化粧水をつけずに5~10分ほど放置してから、肌の状態を確認してみる

・突っ張りやべたつきをほとんど感じない⇒普通肌
・突っ張りを強く感じる⇒乾燥肌
・突っ張りは感じないが、全体的にべたつく⇒脂性肌
・部分的に肌の突っ張りを感じるが、べたつく部分もある⇒混合肌

見た目からべたつきがわかりにくい時は、あぶらとり紙をTゾーンと頬に押し当ててみましょう。
あぶらとり紙に油がつかないなら普通肌か乾燥肌、Tゾーンと頬の両方に油がつくなら脂性肌、Tゾーンだけ油がつくなら混合肌と判断できます。

・メイクの崩れ方でチェックする

メイクの崩れ方から、肌質を判断することも可能です。朝の洗顔を済ませてからベースメイクを行い、5時間ほど経ってからメイクの崩れ方をチェックします。

・ほとんどメイクが崩れていない⇒普通肌
・メイクが落ちている部分がある。朝よりも肌にツヤがない⇒乾燥肌
・皮脂でメイクが崩れているが、ごわつきや皮むけはない⇒脂性肌
・皮脂でメイクが崩れていて、ごわつきや皮むけもある⇒混合肌

■【肌質別】スキンケアのポイント

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自身の肌質を判断できたら、肌質ごとに適したスキンケアを行うことが大切です。
肌質別に、スキンケアのポイントをご紹介します。

・【普通肌】肌状態に応じてケアの見直しを

肌にこれといったトラブルが起きていない普通肌の方は、理想的な状態を保つことが基本です。クレンジングや洗顔の後に、化粧水と乳液、クリームを使って、日常的なスキンケアを継続しましょう。

ただし、普通肌の方も、季節や環境の変化によって乾燥したり、皮脂の分泌量が多くなったりして、肌質が傾く可能性があります。
乾燥しがちな季節はクリームを多めに塗るなど、季節やその時の肌状態に応じて、ケアを見直すことが大切です。

・【乾燥肌】水分と油分をプラスしよう

肌の潤いが不足している乾燥肌は、バリア機能が低下して肌荒れが起こりやすい状態です。敏感肌につながる恐れもあるので、早めの対策を心がけてください。

ヒト型セラミドやヒアルロン酸といった保湿成分を配合した化粧品で、しっかりと水分を補いましょう。化粧水で補給した水分の蒸発を防ぐために、乳液やクリームで油分もプラスする必要があります。
また、クレンジングや洗顔料は洗浄力が優しいものを利用すると、皮脂の取りすぎを防げます。

・【脂性肌】洗いすぎはNG

テカリが気になるからと洗浄力の強い洗顔料を使ったり、力強くこすったりすると、必要な皮脂まで落ちてしまう可能性があります。
肌を守るためにさらに皮脂が分泌される悪循環に陥るため、洗いすぎは厳禁です。

脂性肌だからといって、化粧水を塗るだけでスキンケアを済ませるのも避けましょう。肌の潤いを逃さないように、乳液やクリームで適度に油分を補うことも大切です。

・【混合肌】部分ごとにケアの調整を

べたつきがちな部分は乳液を薄く伸ばす、乾燥している部分はしっかりと乳液とクリームを塗るなど、混合肌の方は、部分ごとに異なるケアを行いましょう。

また、皮脂の過剰分泌は、水分不足が原因の可能性もあります。乾燥肌の方と同じく、丁寧に保湿することがポイントです。クレンジングや洗顔料も、洗浄力が高いものを避けて、肌に優しいタイプを選ぶことをおすすめします。

■肌質に合ったスキンケアで健やかな肌に

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人の肌質は、普通肌、乾燥肌、脂性肌、混合肌の4種類に分けられます。自分の肌の状態を把握することが、正しいスキンケアを行ううえでの第一歩です。
ただし、季節や年齢、環境など、さまざまな要因で肌質は変化します。いつものスキンケアで調子が悪いと感じたら、肌質を確認してはいかがでしょうか。