混合肌の化粧品選びとスキンケアのコツ。美肌に導くにはどうするのが正解?

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油分が多い脂性肌と、水分が少ない乾燥肌の性質を併せ持っている肌は「混合肌(インナードライ)」と呼ばれます。皮脂が多く、べたつきやテカリの気になる部分と、乾燥している部分があるため、どのようにスキンケアを行えば良いのかわかりにくい肌質です。
ここでは、混合肌の方に適した化粧品の選び方や、正しいスキンケアのコツをご紹介します。

■混合肌向けの化粧品選びのポイント

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スキンケアには、自身の肌質に合った化粧品を使うことが大切です。混合肌の方が化粧品を選ぶときは、以下のポイントを確認しておきましょう。

・保湿力が高いものがおすすめ

混合肌の主な原因は、肌の乾燥です。保湿力に優れた化粧品を選ぶようにしましょう。不足している水分を補うことで、乾燥が原因の肌トラブルや、皮脂の過剰分泌を防げます。

保湿力に優れた成分には、ヒト型セラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリンなどがあります。成分表示を確認して、それらの成分が配合されている化粧品を選ぶのがおすすめです。

・肌トラブルに合わせて保湿以外の成分も確認を

人によってはニキビやシミ、そばかすなど、テカリ・乾燥以外の肌トラブルに悩んでいることも考えられます。自分の肌の悩みに合わせて、化粧品の配合成分を確認することもポイントです。

例えば、ニキビや肌荒れに悩んでいる方なら抗炎症成分を配合した化粧品を、シミやそばかすに悩んでいる方は美白成分を配合した化粧品を選ぶと、効果的に悩みにアプローチできます。

・お肌に優しい化粧品を選ぼう

肌を健やかに保つ目的で使用する化粧品ですが、添加されている成分の影響で肌トラブルが起こる可能性もあります。
防腐剤やアルコール(エタノール)、鉱物油、界面活性剤、合成香料など、肌に刺激があるとされている成分が使われていない化粧品を選ぶようにしましょう。

ただし、「アルコールフリー」や「低刺激」などと記載されている化粧品も、すべての人に合うわけではありません。事前にパッチテストを行い、問題ないことを確認してからの使用をおすすめします。

・使用感の好みもポイント

化粧品は毎日使い続けるものです。日々のスキンケアがストレスにならないように、付け心地の良い化粧品を選ぶこともポイントです。
さっぱり・しっとりなど、テクスチャーの違いは保湿効果に影響しないとされているので、自分の好みで選びましょう。

また、BGやDPG、プロパンジオールといった成分は、比較的べたつきにくいとされています。べたつきが気になる方は、ベースにBGやDPGなどを配合した化粧品を選んでみてはいかがでしょうか。

■化粧品選びと併せて見直したい! 混合肌のスキンケア習慣

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肌に合う化粧品を用意しても、肝心のケア方法を間違えてしまうと、肌に負担がかかってしまいます。混合肌を改善するには、化粧品だけでなく、スキンケアの方法を見直すことも大切です。

・【洗顔】部分ごとに洗い方を変える

混合肌は、顔の部位によって水分や油分の量が異なります。油分が気になる部分に合わせて洗浄力が高すぎるクレンジングや洗顔料を使うと、肌に本来必要な皮脂まで落としてしまい、状態が悪化しかねません。
マイルドな洗浄力で、優しく汚れを洗い落とせるクレンジングや洗顔料を使いましょう。

洗顔の際は、皮脂の多いTゾーンを最初に洗い、皮脂量が少ない部分は最後に洗うようにします。この時、洗顔料は十分に泡立てて、泡を転がすようにして洗うと、肌へのダメージを抑えられます。

洗顔料が残ると肌に負担がかかるので、すすぎ残しがないようにぬるま湯でしっかりと洗い流すのがポイントです。その後、タオルで優しく顔を押さえるようにして、水分を拭き取りましょう。

・【保湿】化粧水だけでなく乳液も使って乾燥を防ぐ

洗顔後は、しっかりと保湿を行うことが大切です。皮脂が多いからと保湿ケアを怠ると、肌の乾燥が進んで皮脂が余計に分泌されてしまいます。
化粧水だけでなく、乳液やクリームも使って、肌の水分と油分のバランスを整えることを心がけてください。

乾燥が気になる場所には乳液とクリームを併用する、皮脂量が多くテカリの気になる場所は乳液を薄く伸ばすなど、部位ごとにケアの方法を変えるのもおすすめです。

・【メイク】肌状態に応じた使い分けがベスト

普段のメイクも、肌の状態に応じて変えるのが基本です。乾燥する部分には、しっとりした質感で水分を補ってくれる化粧下地を使うと良いでしょう。
皮脂が気になる部分には、皮脂を吸着する成分を配合した化粧下地を使うと、テカリを軽減できます。

また、ファンデーションを塗る際に、乾燥する部分とテカリが気になる部分で使う量や種類を変えるのも、仕上がりや化粧持ちを良くするコツです。

・【生活習慣】体内からのケアも大切

化粧品を使ったスキンケアだけでなく、体内からのケアも欠かせません。特に、食事は体を作る基礎になるものです。
食生活が乱れている方は、栄養バランスを意識した食事を摂ることを心がけましょう。体内の水分を補うために、こまめに水を飲むことも大切です。

また、睡眠不足やストレスといった生活習慣の乱れも、混合肌の原因になります。スキンケアの方法や食生活と併せて、生活習慣も見直してみてください。

■状態に合わせたスキンケアで混合肌を解消しよう

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混合肌は、肌の水分と油分のバランスが乱れていることが原因で起こるものです。テカリが気になるからと洗顔だけ意識的に行うと、肌トラブルがさらに進行してしまう恐れがあります。
自分の肌質や悩みに合う化粧品でスキンケアを行い、水分と油分のバランスを整えていきましょう。

また、健やかな肌を保つには、化粧品を使ったスキンケアだけでなく、体内からもケアを行う必要があります。ご紹介したスキンケア方法を参考に、肌トラブルのない健やかな肌を目指してみてください。