混合肌とは? 原因や改善方法を知って健やかな肌を目指そう

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顔の一部はテカリが気になるものの、目元や口元などは乾燥に悩まされる混合肌。異なる肌質が混在しているので、メイクやスキンケアで悩みやすい肌質でもあります。混合肌のメイクやスキンケアは、どのように行えば良いのでしょうか。
ここでは、混合肌とはどのような肌質なのかに加えて、混合肌に合ったメイクやスキンケア、改善に向けた生活習慣のポイントなどをご紹介します。

■混合肌とは?

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肌は、水分と皮脂(油分)のバランスから、大きく「普通肌」「脂性肌」「乾燥肌」「混合肌」の4つに分けられます。
混合肌(インナードライ)は、皮脂が多い脂性肌と水分が少ない乾燥肌の両方の性質を持っていて、べたついた部分と乾燥している部分が混在している肌のことです。

具体的には、額から鼻先にかけてのTゾーンは皮脂が過剰に分泌されてテカリやすい一方で、目元や口元は乾燥しやすい状態にあります。皮脂の分泌が多い箇所はニキビや毛穴の開き、乾燥している箇所は赤みやかさつきなど、場所によって悩まされる肌トラブルが異なるのも特徴です。

洗顔後にスキンケアを行わずに時間をおいてみて、部分的に肌の突っ張りを感じるものの、Tゾーンに皮脂が浮く方は混合肌だと考えられます。

■混合肌の原因は「乾燥」

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皮脂に悩まされる混合肌ですが、主な原因は乾燥による肌内部の水分不足です。
人には、肌表面にある角層や皮脂膜によって外部の刺激を防ぐ「バリア機能」が備わっています。

しかし、生活習慣の乱れや紫外線、ストレス、加齢などによって角層の保水力が落ちると、肌が本来持つバリア機能が低下します。
潤いを逃がさないように肌が過剰に皮脂を分泌した結果、混合肌になってしまうのです。

■季節や年齢でもゆらぐ肌質

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人の肌は常に同じ状態ではありません。季節や年齢など、さまざまな要因で変化します。
例えば、空気が乾燥する冬場は肌のカサつきやかゆみが気になりやすいですが、夏場は汗をかいて皮脂の分泌も増える傾向にあります。

肌の水分量や皮脂の分泌量は、年齢を重ねるごとに減っていくので「若い頃はテカリが気になったが、最近は乾燥が気になる」という方もいらっしゃるでしょう。
妊娠などによるホルモンバランスの変化が、肌質に影響を及ぼすことも考えられます。

「自分は○○肌だから」と決めつけるのではなく、その時々の肌の状態に合わせてメイクやスキンケアを行うことが、肌を健やかに保つコツです。

■混合肌のベースメイクのコツ

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混合肌の方は、皮脂の分泌量が多いTゾーンはメイク崩れ、分泌量が少ないUゾーンは粉吹きなど、部分ごとに悩みが異なるため、肌質に応じてメイクも工夫する必要があります。

基本的には、保湿成分や化粧崩れを防止する成分を含んだベースメイクを行うのがおすすめです。Tゾーンには皮脂を吸着する成分が含まれた化粧下地を、Uゾーンには保湿力が優れた化粧下地を使うなど、部分ごとに複数の化粧品を使い分けるのも良いでしょう。

また、メイクの前に保湿を行うのも有効です。肌の状態が悪化するのを防げます。

■混合肌のスキンケア方法

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スキンケアは、肌の状態に合わせて行うことが大切です。ここでは、混合肌向けのスキンケアの基本をご紹介します。

・洗顔は優しく

皮脂の分泌量が多いからと、洗浄力の強いクレンジングや洗顔料を使ったり、力強くこすったりすると、目元や口元の乾燥が進んでしまいます。
洗浄力の穏やかなクレンジングや洗顔料を選んで、優しく肌を摩擦しないように洗うなど、肌に負担をかけないことを心がけましょう。皮脂の分泌量が多い部分から洗い、乾燥しやすい部分は最後に洗う方法もおすすめです。

また、熱いお湯ではなくぬるま湯を使って、しっかりとクレンジングや洗顔料をすすぎ落とすと、肌に余計な刺激を与えにくくなります。

・洗顔後の保湿ケアもしっかりと行おう

混合肌の主な原因は肌の乾燥です。洗顔後は、化粧水で潤いをしっかり補給する必要があります。
化粧水は、肌を叩くようにつけるのではなく、優しくなじませるのがコツです。乾燥が気になる部分に、化粧水を重ね塗りするのも有効です。

化粧水をつけた後は、乳液やクリームでフタをして、水分の蒸発を防ぎます。べたつきが気になる部分も、薄めに乳液を塗ってください。
使用する化粧水や乳液、クリームは、混合肌向けか乾燥肌向けのものがおすすめです。

■生活習慣の見直しで混合肌を予防しよう

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日頃の生活習慣が混合肌の原因になっている可能性もあります。肌の状態を保つ生活習慣のポイントをご紹介するので、混合肌にお悩みの方は、できる部分から改善してみてはいかがでしょうか。

・脂っこい食事は控える

食事は、肌の状態に大きな影響を与えます。べたつきが気になる方は、過剰な皮脂の分泌を抑えるために、脂っこい食事は控えることが大切です。
栄養バランスの良い食事を心がけて、過剰な皮脂の分泌を抑えることが、肌トラブルの防止につながります。

・お部屋の湿度を上げる

エアコンによって室内の湿度が下がると、肌の乾燥も進むため、皮脂が過剰に分泌される要因になります。加湿器や温湿度計を活用して、お部屋の湿度を適切に保つことも重要です。

また、エアコンや扇風機の風に直接当たると、肌の水分が奪われて乾燥が進む恐れがあります。エアコンや扇風機の風向き、風量にも気を付けましょう。

・紫外線によるダメージを防ぐ

肌にダメージを与え、シミやシワといったトラブルを引き起こす紫外線は、混合肌にも悪影響を及ぼします。
紫外線によって肌のバリア機能が低下すると、肌内部の水分が蒸発して乾燥が進みます。水分の蒸発を防ごうとして、皮脂の分泌量が増えてしまう恐れがあるのです。

紫外線は季節や天候に関わらず、1年中地表に降り注いでいます。夏以外の季節も、日焼け止めを塗って紫外線対策を行いましょう。

■肌のバランスを整えることが混合肌対策のポイント

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混合肌は、脂性肌と乾燥肌の肌タイプが混在した状態です。皮脂に悩まされるので勘違いしがちですが、混合肌の主な原因は肌の乾燥です。トラブルを防ぐには、保湿をしっかりと行い、肌の水分と油分のバランスを整える必要があります。
混合肌に悩んでいる方は、肌に優しい化粧品でケアしたり、生活習慣を見直したりして、健やかな肌を目指しましょう。