覚えておきたい敏感肌のスキンケア! 化粧品の選び方も押さえよう

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敏感肌は、ほんのささいな刺激にも反応してしまう状態です。化粧ノリが悪くなる、化粧品を使うと痛みを感じる、ニキビ(吹き出物)ができやすくなるなど、人によってさまざまな症状が起こります。
多くの悩みにつながる敏感肌ですが、改善するにはどのようにスキンケアを行えば良いのでしょうか。
ここでは、敏感肌に合う化粧品の選び方や、スキンケアのポイントなどをご紹介します。

■敏感肌になる原因

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敏感肌とは、肌の持つバリア機能が低下した状態のことです。医学的に定義されているわけではありませんが、一般的にはわずかな刺激にも肌が過敏に反応して、赤みや痛み、ニキビなど、さまざまな肌トラブルを引き起こしやすい状態を指します。

健康な皮膚は、肌のバリア機能によって潤いが保たれ、ほこりや紫外線、花粉といった外部の刺激から守られています。
しかし、何らかの原因で肌の角層の水分量が減って乾燥してしまうと、バリア機能も弱まり、敏感肌になってしまうのです。

■敏感肌にはどんな化粧品が合う?

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敏感肌になると、洗顔料や化粧水といった化粧品を使う際に刺激を感じることがあります。敏感肌は外部からの刺激に過敏に反応しやすくなっているため、肌の状態に適した化粧品を使うことが大切です。
敏感肌の方が注意したい、化粧品の選び方のポイントをご紹介します。

・保湿成分が含まれたものを選ぼう

敏感肌は、肌が乾燥してバリア機能が低下している状態です。肌の潤いを保つために、保湿成分が含まれている化粧品を選ぶようにしましょう。
代表的な保湿成分としては、セラミドやヒアルロン酸、スクワラン、コラーゲンなどが挙げられます。

また、商品によっては抗炎症作用が期待できる成分を含んでいる場合もあります。肌トラブルに合わせて、成分を確認することもおすすめです。

・肌に優しい低刺激なものがおすすめ!

できるだけ低刺激で、肌に優しい化粧品を選ぶことも大切です。アルコールや界面活性剤、パラベン、着色料といった成分が含まれた化粧品は、敏感肌には合わないことが考えられます。
成分が多いほど敏感肌に合わない可能性が高くなるので、配合成分がシンプルで、低刺激処方の化粧品を選ぶのがおすすめです。

ただし、「低刺激」や「敏感肌におすすめ」などと表記されていたとしても、全ての人の肌に合うわけではありません。サンプル品やトライアルセットを取り寄せたり、パッチテストを行ったりして、自分の肌に合うかどうかを試しておくと良いでしょう。

■敏感肌のスキンケアの基本

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敏感肌用の化粧品を使っていても、間違った方法でスキンケアを続けていると、肌トラブルにつながる恐れがあります。
化粧品選びに気を付けるだけでなく、正しい方法でスキンケアを行うことも大切です。
敏感肌のスキンケアの基本を、クレンジングや洗顔など、シーンごとに分けてご紹介します。

・クレンジング

メイクは、しっかり落とさないと肌に刺激を与えてしまいます。メイクをした日は、必ずその日のうちにクレンジングを行いましょう。

摩擦は肌への刺激になるため、こすらず肌になじませるのがポイントです。マラカスやリップといった細かな部分は、専用のリムーバーを使って落とすと、摩擦を与えにくくなります。メイクが浮いてきたら、ぬるま湯で洗い流してください。

また、使用するクレンジング剤も、肌に負担をかけにくいものを選ぶと良いでしょう。拭き取りタイプのクレンジングは便利な反面、こすることで肌に刺激を与える可能性があるため注意が必要です。

・洗顔

メイク以外の汚れや、クレンジング剤が付着したままでも、肌に刺激を与えてしまいます。クレンジング後は洗顔を行い、しっかりと汚れを洗い流しましょう。

洗顔料はしっかりと泡立てて、手が直接肌に触れないように優しく洗うと、摩擦による刺激を抑えられます。洗い終わったら、すすぎ残しがないように、ぬるま湯で丁寧に洗顔料を洗い流してください。

肌に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥を進める原因になるので、手のひらで強くこすったり、熱いお湯で洗い流したりするのは厳禁です。
タオルで顔を拭く際も、ごしごしとこするのではなく、優しく肌に押し当てるようにして水分を吸い取るのがポイントです。

・保湿

洗顔後の肌は油分が少なく、乾燥しやすい状態です。洗顔後は時間を置かずに、すぐ保湿ケアを行いましょう。
化粧水を適量手やコットンに取ったら、押し込むようにして肌になじませます。乾燥が気になる部分は、重ね付けするのも効果的です。

ただし、化粧水を使うだけでは、肌の水分はすぐに蒸発してしまいます。乳液やクリームなども重ねて、油分を補うことも大切です。
乳液やクリームに含まれる油分が、肌の水分を保つ皮脂膜の役割を果たすことで、潤いを逃がさずにキープできます。

・紫外線対策

紫外線対策も、敏感肌のスキンケアでは欠かせません。外出時は日焼け止めを塗ったり、日傘や帽子を活用したりして、紫外線から肌を守ることを心がけましょう。日焼けしやすい部分は、日焼け止めを重ね塗りすると効果的です。

また、日焼け止めは汗や水で落ちてしまいます。定期的に塗り直すことも大切です。

■健康な肌作りは食事や睡眠の見直しも大切!

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健康な肌を作るためには、外だけでなく、内からのケアも大切です。スキンケアと併せて、食事や睡眠といった生活習慣も見直す必要があります。

特に、食事から摂取する栄養素は肌を作る材料となるものです。1日3食、栄養バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。肌の潤いを保つために、水分補給も忘れずに行ってください。

また、睡眠不足も肌トラブルを引き起こす要因のひとつです。十分な睡眠時間を確保したり、睡眠の質を高めたりすることも、健康な肌作りにつながります。

正しいスキンケアを行ったり、生活習慣を改善したりしても肌トラブルが続く場合は、何らかの病気が関係している可能性も捨てきれません。自己判断せずに、皮膚科を受診して医師の判断を仰ぐことをおすすめします。

■正しいスキンケアで健康な肌を作ろう

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敏感肌の主な原因は、肌の潤いが不足してバリア機能が低下することです。
肌のバリア機能を正常に保つために、正しいスキンケアを行ったり、生活習慣を見直したりする必要があります。
ご紹介した内容を参考に、正しいクレンジングや洗顔、保湿ケアなどを行って、健康な肌を目指しましょう。