敏感肌とは? 特徴や原因を知って改善に役立てよう

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季節の変わり目に肌トラブルを起こしやすい、化粧品を使うと肌荒れしてしまうといったお悩みを抱えている場合は、「敏感肌」かもしれません。
しかし、敏感肌と一口にいっても、症状や原因は人によって異なります。敏感肌を改善するには、原因を知って対処することが大切です。
ここでは、敏感肌の特徴や原因、対策のポイントなどをご紹介します。

■敏感肌とは

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「敏感肌」という言葉は広く使われていますが、皮膚科学では敏感肌に明確な定義はありません。一般的には、肌のバリア機能が低下しており、外部からの刺激を受けやすい状態を指して敏感肌と呼びます。
かゆみや湿疹、赤み、カサつき、ニキビ(吹き出物)、肌荒れといった症状が起こりやすくなるのが、敏感肌の特徴です。顔だけでなく、手指や背中、頭皮など、体中のどの部位でも起こる可能性があります。

バリア機能が正常に働いている肌は、肌の外側にある角質層(角層)が体の潤いを保ち、ほこりや紫外線といった異物の侵入を防いでいます。
しかし、角質層の潤いが減って肌が乾燥してしまうと、バリア機能も低下して、刺激に対して過剰に反応してしまうのです。

■敏感肌になってしまう原因

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敏感肌はさまざまな原因で引き起こされますが、大きく外的要因と内的要因の2つに分けることができます。
敏感肌が起こる主な原因を知って、対策に役立てましょう。

・外的要因

敏感肌の外的要因として最初に挙げられるのが、空気の乾燥です。空気が乾燥すると肌の水分が奪われ、バリア機能も低下してしまいます。

また、間違ったスキンケアも外的要因のひとつです。汚れを落とそうと肌を強くこすったり、保湿ケアを怠ったりすると肌の乾燥が進み、バリア機能の低下につながります。
他にも、花粉の付着や紫外線によるダメージ、化粧品に含まれる成分による刺激、衣類やマスクなどによる肌のこすれなども、敏感肌の原因になります。

・内的要因

内的要因として考えられるのが、生活習慣の乱れです。仕事が忙しく睡眠時間が取れない、食生活が乱れて栄養バランスが偏る、ストレスがたまっているといったことが原因で肌のターンオーバー(生まれ変わり)が乱れると、敏感肌になりやすくなります。

生活習慣の乱れだけでなく、加齢や体質の変化によって肌の保湿力が衰え、バリア機能が低下した結果、敏感肌になってしまうこともあります。

■敏感肌対策の方法とポイント

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敏感肌の原因の多くは、スキンケアの方法や生活習慣を見直すことで改善できます。
敏感肌対策の具体的な方法とポイントをご紹介するので、お悩みの方は試してみてはいかがでしょうか。

・毎日のスキンケアは低刺激&保湿ケアが大切

敏感肌の特徴は、肌の乾燥が進んでバリア機能が低下していることです。最初に、毎日のスキンケアを見直すことから始めましょう。

肌に付着した汚れは刺激になるので、クレンジングや洗顔できれいに洗うことが大切です。ただし、メイクや皮脂を落とそうと力強くこすったり、熱いお湯で流したりすると、刺激を受けた肌のバリア機能がさらに低下する恐れがあります。
洗顔料はよく泡立ててから、肌を摩擦しないように優しく洗いましょう。すすぎ残しがないように、ぬるめのお湯でしっかりと洗い流すこともポイントです。

また、洗顔後の肌は油分が減っていて、水分が抜けやすく乾燥しやすい状態です。すぐに化粧水や美容液、乳液、クリームなどを使って保湿ケアを行ってください。水分だけでなく、油分も補給して肌のバランスを整えることがポイントです。
化粧品や乳液は、セラミドをはじめとした保湿成分を配合していて、低刺激なものを選ぶと良いでしょう。

・紫外線対策も欠かさず行おう

前述のとおり、紫外線も肌にダメージを与える要因です。シミやシワだけでなく肌の乾燥も引き起こすので、紫外線対策を行うことも心がけましょう。
紫外線は季節に関わらず降り注いでいるので、夏以外の季節も、外出時に日焼け止めを塗ったり、日傘を差したりすることをおすすめします。

・生活習慣の改善も重要

肌のターンオーバーを正常化してトラブルを防ぐためには、生活習慣の改善も欠かせません。栄養バランスが取れた食事や十分な睡眠、適度な運動など、できるところから生活を見直していきましょう。
過度な飲酒やカフェインの摂取も肌トラブルにつながる恐れがあるため、極力控えることが大切です。

■敏感肌改善は乾燥予防が鍵!

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明確な定義はありませんが、一般的には敏感肌は、肌のバリア機能が低下している状態を指します。バリア機能が低下する主な原因は肌の潤い不足なので、乾燥対策を行うことが大切です。
自分の肌や体質にあったアイテムを活用して、正しい方法でスキンケアを行いましょう。

また、スキンケアだけでなく、生活習慣を改善することもポイントです。健康な肌を目指すために、一度スキンケアと生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

ただし、スキンケアを行っても改善の兆しが見えない、かゆみや赤みなどの症状が強く出ているといった場合は、何らかの病気が肌トラブルに関係している可能性もあります。セルフケアでは対処できない場合は、すぐ医師に相談にしましょう。