肌荒れが起こる原因は？ メカニズムを知って対策に役立てよう

・肌の「バリア機能」の低下

肌荒れが起こる主な原因は、肌のバリア機能の低下です。
正常な肌は、皮膚表面の角質層（角層）が持つバリア機能によって潤いが保たれ、紫外線や乾燥といった刺激から守られています。
しかし、バリア機能が低下し、肌の水分が蒸発すると、外部刺激や異物の影響を受けやすくなり、肌荒れの原因となってしまうのです。

・ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、細胞が定期的に古いものから新しいものに入れ代わる、肌の代謝のことです。人の肌は、多くの細胞が重なり合った層状の構造をしています。
内側から新しい細胞が押し上げられることで、一番外側にあった古い細胞があかとして剥がれ落ちるというのが、ターンオーバーの仕組みです。

しかし、何らかの影響でターンオーバーのサイクルが乱れると、肌のバリア機能が低下し、肌荒れにつながってしまいます。

・生活習慣が原因の可能性も

睡眠不足や栄養バランスの乱れ、冷暖房の使用による過度な乾燥、紫外線対策をしていないなど、生活習慣が肌荒れの原因になっている可能性も考えられます。
生活習慣が乱れていたり、ストレスを感じたりすることが多い方は、ターンオーバーが乱れやすく、肌荒れを起こしやすいといえるでしょう。

また、マスクを着用する機会が多い時期は、こすれや蒸れといった外的刺激が原因の肌荒れも増えてしまいます。

・スキンケアを見直す

汚れを落とそうと1日に何度も洗顔したり、力を込めてゴシゴシとこすり洗いしたり、熱いお湯で洗顔料を流したりするのは避けましょう。肌に過度な刺激が加わり、肌荒れにつながる恐れがあります。
洗顔は朝晩2回に留める、しっかりと泡立てた洗顔料で優しく洗う、ぬるま湯ですすぎ洗いするなど、正しい方法で洗顔を行うことを心がけてください。

洗顔後は化粧水や美容液、乳液、クリームなどを活用して、保湿ケアを行うことも大切です。化粧水で水分を補給するだけでは、水分が蒸発してしまいます。必ず乳液やクリームを活用して、油分でフタをするようにしましょう。

ただし、肌の状態（肌質）によって適した化粧品のタイプも変わります。肌質は個人差があるので、効率的にスキンケアを行うために、自身の肌に合った化粧品を用意することも大切です。

・生活習慣を改善する

睡眠不足や栄養不足、体調不良など、体の健康状態は肌にも大きく影響を及ぼします。肌荒れを防ぐためには、生活習慣の改善も欠かせません。
しっかり睡眠時間を確保する、1日3食栄養バランスの良い食事を摂るなど、規則正しい生活を心がけましょう。

また、ストレスも肌荒れの原因となります。適度に体を動かす、お風呂にゆっくり浸かる、好きな香りのアロマを楽しむなど、自分なりの方法でストレスを発散することも、肌荒れ対策に有効です。